記述模試は取れるのにマーク模試が悪い理由|医学部受験の失点分析
この記事のポイント
記述模試とマーク模試の成績差は、科目別の失点原因を調べて判断します。時間配分やミス、出題分野、基礎の抜けを確認し、低い側の結果につながった問題を本番までに改善することが重要です。
「記述模試では偏差値65なのに、共通テスト模試は50台でした」「記述とマークで総合偏差値が10くらい違います。どちらを見ればよいのでしょうか」。医学部受験生からよくいただく相談です。
成績差があるときは、どの科目の、どの失点が差を生んだのかを調べることが先です。「マークが苦手」という言葉だけでは、次に何を勉強すればよいか決まりません。
記述模試とマーク模試の差は、科目別に確認する
総合偏差値だけでは、出題分野の違いで下がったのか、ミスが多かったのか、時間が足りなかったのかが分かりません。まず英語・数学・理科を分けて、答案と問題を確認してください。
例えば化学で、記述模試には出ていなかった分野がマーク模試に出題され、その分野で失点していたとします。この場合に必要なのは、抜けていた分野の基礎を習得することです。形式全体への苦手意識に置き換えると、復習する内容が曖昧になります。
| 確認すること | 答案で調べる内容 | 対策の方向 |
|---|---|---|
| 出題分野 | 低かった模試だけに出た分野で失点していないか | 該当分野の基礎を復習する |
| ミス | 解法は分かっていたのに、計算などで失点していないか | ミスが起きた動作と確認方法を分析する |
| 時間配分 | 解ける問題を残し、別の問題に時間を使いすぎていないか | 試験中の時間の使い方を改善する |
| 基礎の抜け | 教科書的な知識や基本事項を問われると答えられないか | 普段の基礎教材へ戻って習得する |
マーク模試ではミスと時間配分が結果に出やすい
記述模試では、途中までの答案に部分点が入る場合があります。一方、マーク模試では、最後の答えを間違えれば、その設問の点数を失います。記述で部分点が入っていたからといって、ミスの問題が解消しているわけではありません。
また、時間制約への対応も重要です。記述模試では時間に余裕があって得点できても、マーク模試では同じ解き方が通用せず、後半の問題を残すことがあります。
このとき、単に「もっと速く解こう」と考えるだけでは不十分です。どの問題に時間をかけすぎたのか、ミスを防ぐ確認を省いていなかったかを分析し、素早く解くことと、確実に得点することを両立する解き方を徹底してください。

記述で得点できても、基礎が抜けていることがある
典型的な記述問題を授業などで扱っていたために得点できても、教科書的な細かい基礎や、別の分野が抜けている場合があります。マーク模試の失点が、その抜けを示していることもあります。
「記述はできるから基礎は完成している」と決めつけず、解けなかった問題で必要だった知識・解法を確認しましょう。講義型の参考書や基礎問題集に載っていた内容なら、普段の教材へ戻って復習します。
これらは、記述とマークで差がつくときに見られる傾向です。自分にも同じ原因があるかは、実際の答案で確認する必要があります。
どちらの偏差値を見るべきか。平均だけで安心しない
両方の成績を把握する際、平均を一つの目安にする考え方はあります。しかし、差が大きい場合には、低い側の失点原因が本番でも出る可能性を確認しなければなりません。
例えば、ミス対策をせずに雑に解いても、時間に余裕のある記述模試では高得点が出る場合があります。その解き方が共通テスト模試では通用せず、失点につながっているなら、平均の数字だけを見て安心するのは危険です。
共通テスト本番だけでなく、緊張した記述試験で同じ問題が表に出る可能性もあります。高い側の結果を選んで評価するより、低い側の原因を改善することが、受験本番の準備につながります。
成績差を次の勉強へつなげる手順
- 科目別に比較する。総合偏差値の差が、どの科目から生じたのかを確認します。
- 失点した問題を確認する。出題分野、ミス、時間配分、基礎の抜けを調べます。
- 復習する教材と、試験中に変える行動を決める。基礎不足と解き方の問題を、それぞれ対策します。
- 次の模試で確認する。同じ分野や同じ動作で失点を繰り返していないかを分析します。
成績差があることだけを理由に、難しい問題集や授業を追加する必要はありません。失点の分析から、基礎の復習と試験の解き方の徹底へつなげてください。
模試全体の活用法は医学部受験でおすすめの模試と正しい活用方法、試験中の対策は試験の解き方で詳しく説明しています。

今回の具体的な点数と偏差値は、2026年第2回全統記述模試の科目別一覧で確認できます。
記述模試とマーク模試を比較するときの重要ポイント
- 総合偏差値の差を、科目別・問題別の失点へ分けて考える
- ミス、時間配分、出題分野、基礎の抜けを確認する
- 平均だけで安心せず、低い側の原因が本番に残らないよう対策する
- 難しい教材を追加する前に、普段の基礎教材と試験の解き方を徹底する
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