旭川医科大学医学部の推薦・総合型選抜|2027年度入試と合格者アドバイス
この記事のポイント
旭川医科大学医学部医学科の2027年度特別選抜は、総合型選抜(北海道特別選抜)40名と学校推薦型選抜(道北・道東特別選抜)7名です。公式の入学者選抜要項を確認したうえで、旧制度の北海道特別選抜に合格した医学生の体験を受験当時の情報として紹介します。
2027年度の推薦・総合型選抜
旭川医科大学が公表した2027年度入学者選抜要項では、医学部医学科の特別選抜は次の2区分です。
出願期間:2026年9月25日〜10月1日
試験日:2026年10月24日
合格発表:2027年2月10日17時
学校推薦型選抜(道北・道東特別選抜):7名
出願期間:2026年11月4日〜11月10日
試験日:2026年11月28日
合格発表:2027年2月10日17時
旧記事に掲載していた総合型選抜(国際医療人特別選抜)は、2027年度入学者選抜要項の募集区分にはありません。過去の募集人数や配点を現在の制度として使わないでください。
以下の制度情報は2026年8月10日時点の入学者選抜要項に基づきます。提出書類や出願手続の詳細を定める2027年度特別選抜学生募集要項は、大学の案内では2026年9月上旬に公表予定です。出願前に必ず最新の学生募集要項を確認してください。
総合型選抜(北海道特別選抜)
北海道特別選抜は、北海道の地域医療を理解し、将来、医学の分野で北海道の医療と社会に貢献する強い意欲がある人を対象とする総合型選抜です。
・北海道に所在する高等学校または中等教育学校を2025年4月以降に卒業した人、または2027年3月卒業見込みの人
・調査書の全体の評定平均値が4.0以上
・2027年度大学入学共通テストの指定6教科8科目をすべて受験する人
・合格した場合に入学を確約できる人
・地域医療への貢献及び卒後臨床研修確約・確認書を提出できる人
選抜では、自己推薦書、調査書、課題論文、個人面接と大学入学共通テストの成績を総合して判定します。共通テストの合計点1250点が北海道特別選抜の受験者の中央値以上である人が選抜対象です。固定の得点率ではない点に注意してください。
・大学入学共通テスト:1250点
(国語200点、地歴・公民100点、数学300点、理科300点、外国語300点、情報50点)
・課題論文:200点
・個人面接:200点
課題論文のテーマは、最近の医学、医療、福祉、社会一般の事象に関する内容とされています。個人面接では自己推薦書と調査書などを参考に、論理的コミュニケーション能力、意欲、課題発見能力、協働性、応用力などが確認されます。

学校推薦型選抜(道北・道東特別選抜)
道北・道東特別選抜は、上川中部を除く道北、道東、北空知、中空知の対象地域で生まれ育ち、将来その地域の医療に貢献する強い意欲がある人を対象とする学校推薦型選抜です。
・高等学校または中等教育学校を2025年4月以降に卒業した人、または2027年3月卒業見込みの人
・生まれ育った地域が大学の定める対象地域に該当する人
・調査書の全体の評定平均値が4.3以上で、学校長が推薦できる人
・2027年度大学入学共通テストの指定6教科8科目をすべて受験する人
・合格した場合に入学を確約できる人
・地域医療への貢献及び卒後臨床研修確約・確認書を提出できる人
大学が定める「生まれ育った地域」には、志願者が小学校、中学校、高等学校などのいずれかで教育を受けた経験があり、父母などが2026年11月1日時点で継続して3年以上居住しているという条件があります。対象市町村の定義を含め、自己判断せず入学者選抜要項を確認してください。
選抜では、調査書、志望理由書、課題論文、個人面接と大学入学共通テストの成績を総合して判定します。共通テストの合計点950点が道北・道東特別選抜の受験者の中央値以上である人が選抜対象です。
・大学入学共通テスト:950点
(国語200点、地歴・公民100点、数学200点、理科200点、外国語200点、情報50点)
・課題論文:300点
・個人面接:300点
併願と卒業後の条件
北海道特別選抜と道北・道東特別選抜は、両方の出願資格を満たす場合に併願できます。併願者は道北・道東特別選抜を先に選抜し、その後に北海道特別選抜を行います。不合格に備えて旭川医科大学の一般選抜へ出願することもできますが、他大学の総合型選抜・学校推薦型選抜との併願には制限があります。
どちらの区分でも「地域医療への貢献及び卒後臨床研修確約・確認書」の提出が必要です。大学公式FAQでは、卒後臨床研修は大学が指定する研修指定病院、原則として旭川医科大学病院で受け、初期臨床研修修了後は7年以上、旭川医科大学と関連施設で医学・医療に従事すると説明されています。
旧制度の北海道特別選抜に合格した体験
ここからは、旧制度のAO入試(現在の総合型選抜)北海道特別選抜に1浪で合格した医学生へのヒアリングです。評定、試験形式、配点、提出書類は受験当時の内容であり、2027年度の制度や合格基準を示すものではありません。
合格者は北海道の高校出身でしたが、生まれ育った地域が当時の道北・道東特別選抜の対象地域に該当しなかったため、北海道特別選抜を選びました。旧制度では現在と異なる募集区分も比較して出願先を決めています。
評定について
合格者本人の評定平均は4.4でした。同級生には出願要件に近い評定で合格した人もいたため、本人は「評定は出願条件としての意味が大きいのではないか」と感じたそうです。
これは本人の受験当時の印象です。2027年度の選抜は調査書を含めて総合的に審査すると公表されているため、評定が要件を満たせば合否に関係しないとは判断できません。
センター試験について
合格者はセンター試験で84.1%を得点しました。本人は、センター試験の配点が大きかった一方、周囲には本人より低い得点で合格した人もいたため、面接や課題論文でも差がついていたと考えています。
2027年度は大学入学共通テストを利用し、科目と配点も受験当時とは異なります。84.1%を現在のボーダーとして使わず、6教科8科目をすべて受験できるよう準備してください。

自己推薦書について
合格者が受験した当時は、出願時に2500字の自己推薦書を提出しました。本人は、当時のアドミッション・ポリシーに示された医師への適性、地域への関心、自ら問題を見つけて解決する力に沿って、自分の経験を具体的に書きました。
2027年度の自己推薦書の様式と記載方法は、今後公表される学生募集要項で確認してください。入学者選抜要項では、北海道特別選抜の自己推薦書と、道北・道東特別選抜の志望理由書にChatGPTなどの言語モデルAIを利用することは認めないと明記されています。自分の経験を整理し、自分の言葉で作成する必要があります。
課題論文について
合格者が受験した当時は120分で、文章を読んで複数の設問に答える形式でした。本人の年度では医療に関する文章が使われ、短い説明問題と600字の記述問題が出題されています。
2027年度入学者選抜要項から確認できるのは、最近の医学、医療、福祉、社会一般の事象をテーマとすることです。設問数、字数、試験時間が受験当時と同じとは限りません。大学は過去1年分の課題論文を郵送請求できると案内しているため、最新の問題で形式を確認してください。
個人面接について
合格者が受験した当時は、面接官3人による12〜15分ほどの個人面接でした。現役時には、自己推薦書、居住地域への関心、高校生活、得意・苦手科目、臨床医と研究医への関心、大学で学びたいことなどを聞かれています。
1浪時の面接では、自己推薦書の内容について現役時より詳しく確認され、回答に困る質問もあったそうです。本人は、地域医療への関心について準備しておく必要があると感じました。
質問内容と面接時間は受験当時の一例です。2027年度は、提出書類を参考に論理的コミュニケーション能力、意欲、課題発見能力、協働性、応用力などを問うと公表されています。暗記した回答を並べるのではなく、自分の経験と地域医療への関心がどのようにつながるかを説明できるようにしてください。
集団討論について
合格者が受験した旧制度では、グループで議題を話し合い、ホワイトボードへまとめる集団討論と、受験生同士で説明書を共有して課題を完成させる試験が実施されました。
2027年度入学者選抜要項では、医学科の北海道特別選抜と道北・道東特別選抜の試験科目は課題論文と個人面接で、集団討論は記載されていません。旧制度の集団討論対策を現在の必須試験として扱わないでください。
2027年度入試へ向けた準備
- 出願資格を先に確認する:卒業時期、高校所在地、生まれ育った地域、評定、卒業後の条件を確認します。
- 共通テスト6教科8科目を準備する:受験科目不足は出願資格に関わります。特定教科だけに偏らず、情報を含む全科目を計画します。
- 地域医療を具体的に調べる:北海道や対象地域の医療課題を調べ、自分の経験、志望理由、将来の貢献と結び付けます。
- 課題論文は根拠を示して書く:文章の要点を整理し、自分の主張と理由を限られた時間で書く練習をします。
- 提出書類と面接をつなげる:書類に書いた経験を、何を考え、どう行動し、何を学んだかまで自分の言葉で説明します。
- 一般選抜の準備も続ける:特別選抜だけに学習を偏らせず、不合格の場合に備えて一般選抜の科目対策も進めます。
確認した大学公式情報
2027年度の募集人数、出願資格、配点、日程は、次の旭川医科大学公式情報で確認しました。
2027年度特別選抜学生募集要項は2026年9月上旬に公表予定です。公表後に、提出書類の様式、出願方法、当日の集合時刻などを必ず再確認してください。
旭川医科大学医学部の推薦・総合型選抜でよくある質問
2027年度の旭川医科大学医学部にはどの特別選抜がありますか?
医学科では、総合型選抜(北海道特別選抜)40名と学校推薦型選抜(道北・道東特別選抜)7名が公表されています。旧記事に掲載していた国際医療人特別選抜は、2027年度入学者選抜要項の募集区分にはありません。
評定平均の要件は何点ですか?
2027年度入学者選抜要項では、北海道特別選抜は全体の評定平均値4.0以上、道北・道東特別選抜は4.3以上です。卒業時期と出身地域の要件もあるため、評定だけで出願可否を判断しないでください。
北海道特別選抜と道北・道東特別選抜は併願できますか?
両方の出願資格を満たす場合は併願できます。2027年度入学者選抜要項では、道北・道東特別選抜を先に選抜し、その後に北海道特別選抜を行うとされています。
合格者のセンター試験84.1%は現在の目安になりますか?
現在の合格目安としては使えません。これは旧制度を受験した合格者個人の得点です。2027年度は大学入学共通テストの指定6教科8科目を受験し、各選抜の受験者の中央値以上であることが選抜対象の条件です。
旭川医科大学医学部の特別選抜対策の重要ポイント
- 北海道特別選抜と道北・道東特別選抜では出身地域と評定の要件が異なる
- 大学入学共通テストは6教科8科目を受験し、受験者の中央値以上が選抜対象となる
- 課題論文と個人面接では、北海道または対象地域の医療に貢献する意思を自分の経験と結び付けて伝える
- 自己推薦書・志望理由書は大学の指示どおり自分で作成し、言語モデルAIを利用しない
- 合格後の臨床研修と勤務に関する条件を確認してから出願する
- 合格者の評定、得点、面接質問は旧制度の一例であり、現在の合格基準とは区別する
- 2027年度学生募集要項が公表されたら、提出書類と手続を改めて確認する
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