基礎問題精講だけで医学部は狙える?偏差値70への習得度と使い方
この記事のポイント
基礎問題精講を使い、偏差値65以上・70以上へ伸びた生徒がいます。教材名で成績の上限が決まると考えず、試験本番で自力で確実に素早く解けるまで反復し、英語・理科を含む全教科の時間を確保することが重要です。
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基礎問題精講だけで偏差値70は可能?
「基礎問題精講は偏差値60までで、その先には青チャートやフォーカスゴールドが必要」と考えていませんか。10月24日のセミナーでは、基礎教材を徹底し、偏差値65以上・70以上へ成績を伸ばした生徒の事例を紹介しました。
基礎問題精講という教材名が、到達できる成績の上限を決めるわけではありません。同じ問題集を使っていても、偏差値50台の人もいれば、70台まで伸びる人もいます。数学がもともと得意かどうかや、教材の使い方・習得度によって結果は変わります。
反対に、難しい問題集を使っていても、基礎を習得できていなければ成績は伸びません。「この参考書を使えば、この偏差値になる」という対応をそのまま信じて、教材を増やさないでください。
医学部合格には英語・数学・理科の総合力が必要です。数学の分量を増やし、英語や理科を習得する時間がなくなると、受験全体の配分を間違えます。基礎問題精講を使う理由は、数学の基礎を反復できる分量に絞り、他教科にも時間を使うためです。
何周すればよい?習得を判断する基準
問題集を1〜2周して、「解説を読めば分かる」状態になっても、試験で確実に解けるとは限りません。セミナーでは、5周以上繰り返した後も、7周、8周、10周、20周と反復を続けることの重要性を説明しました。
ただし、回数だけを達成すればよいわけではありません。習得とは、試験本番で自力で確実に素早く解ける状態です。問題を見て解法を選べるか、答えを見ずに解けるか、時間内に確実に処理できるかを確認してください。
高校2年生は、英数の問題集を増やす前に理科を含めた進み具合も確認してください。詳しくは高2の偏差値60・65から医学部を目指す勉強方針で解説しています。
模試で基礎の問題を落としている場合は、何周したかより、その失点がどこから生まれたかを分析します。必要な範囲を再び復習し、試験で使える状態にすることが先です。詳しい分析方法は模試の活用方法で説明しています。
基礎問題精講はどんな問題集?
基礎問題精講は、入試問題を解く土台となる数学の基本事項と解法を学ぶ問題集です。例題、解法のポイントを示す「精講」、解答、演習問題という流れで、旧稿では1ページに1テーマを掲載する構成として紹介していました。
最新版の「勉強法の大原則」でも、医学部合格者が使用する数学の中心教材として基礎問題精講を挙げています。難しい問題集へ広げる前に、基礎問題精講の解法を何も見ずに再現できる状態へ仕上げることが重要です。
医学部受験で基礎問題精講を使う理由
基本解法の習得に集中できる
医学部受験では、難問を多く解くことより、全教科の基礎を抜けなく身につけることが優先です。数学でも、基礎が曖昧なまま応用問題へ進むと、解説は理解できても試験では自力で解けない「上滑り」が起こりやすくなります。
基礎問題精講では、テーマごとの例題と解法のポイントを使い、問題を見て方針を選び、途中式から答えまで自分で再現する練習に集中できます。
反復しやすい分量に絞られている
旧稿で紹介した当時の版では、例題数を数学I・Aが135題、数学II・Bが167題、数学IIIが125題とし、演習問題を含めた3冊の合計を854題としていました。これは旧課程・旧版の情報であり、現在の各冊の収録数としては使用しないでください。
ここで大切なのは古い問題数そのものではなく、問題数を増やさず、1冊を繰り返せる分量に抑えるという考え方です。受験までの残り期間が短い場合は、基礎問題精講でも例題を優先するなど、習得できる範囲に絞ります。
全教科の学習時間を確保しやすい
医学部受験では英語・数学・理科を並行し、国公立医学部では国語・社会・情報も必要です。数学で問題数の多い教材を網羅しようとすると、理科の未習分野や英語の基礎へ使う時間が不足します。
1冊の難しさや問題数を最大化するのではなく、受験までに全教科の基礎を完成できるかで判断します。新しい問題集へ進む前に、今の教材を最低でも5周以上反復する時間があるか確認してください。

基礎問題精講の進め方
- 残り期間から取り組む範囲を決める
最初から全問を網羅すると決めず、全教科の進み具合を見て例題を優先するなど範囲を調整します。 - 早く1周して全体像をつかむ
最初から一問に時間をかけすぎず、分からない問題は解説を読み、使う公式と解法の流れを確認します。 - 解説を閉じて自力で再現する
答えを覚えるのではなく、問題を見て方針を選び、途中式と根拠を何も見ずに再現します。 - 最低でも5周以上繰り返す
周回数だけを目的にせず、試験本番で自力で確実に素早く解ける状態を完成の基準にします。 - 模試の失点を教材へ戻す
模試や過去問で失点したら、該当する例題と前提知識に戻り、同じ失点を防げるまで復習します。
実際に使った感想(卒業生レビュー)
旧稿の卒業生は、もともと数学が苦手でした。現役時代に使っていた参考書は問題数が多く、解法パターンを頭の中で整理して習得できなかったため、試験中に解法が浮かばず、自力で解けないことが多かったと振り返っています。
基礎問題精講では、紛らわしい事項や解法が整理され、解説も丁寧だったため、解法を丸暗記せず、根拠とともに選べるようになったとしています。
問題数が絞られていて周回しやすく、何周も繰り返すことで、掲載された問題をすべて自力で解けるまで仕上げられたことも、使いやすかった点として挙げています。
このレビューからも、教材名だけで成績が伸びるのではなく、1冊を何も見ずに解けるまで反復したことが重要だと分かります。

分からない問題が多いときの見直し方
解説を読んでも分からない問題が多い場合は、そのまま周回を重ねるより、教科書や講義型教材で公式・定義・基本事項を確認します。旧稿では、基礎問題精講が難しい人に「やさしい高校数学」の併用を挙げていました。
一方で、答えを見れば分かるのに自力では解けない場合は、教材を追加するより反復が優先です。理解不足なのか、反復不足なのかを分けて見直してください。
全教科のバランスと優先順位
基礎問題精講の全問完成を単独の目標にするのではなく、受験までに全教科の基礎を完成することを目標にします。数学が未完成でも、理科の未習分野や英語の基礎が大きく残っているなら、数学の範囲を例題に絞るなど調整が必要です。
「数学でできることをすべてやる」のではなく、「医学部合格に必要な全教科を間に合わせる」ために、数学へ使う時間と範囲を決めてください。
医学部おすすめ参考書一覧
基礎問題精講に取り組むときの重要ポイント
- 受験までの残り期間と全教科の進み具合から、例題を優先するなど取り組む範囲を決める
- 解説を読んで終わらず、解法の根拠と途中式を何も見ずに再現する
- 最低でも5周以上を基本に、試験本番で素早く正確に解ける状態まで反復する
- 分からない問題が多い場合は、講義型教材や教科書へ戻って前提知識を確認する
- 数学だけを最大化せず、英語・理科など全教科の基礎完成を優先する
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