医学部に合格するための参考書とは?
医学部に合格するための参考書は、必ずしも書評やネット上で評判の良い参考書とは限りません。
選定にあたって重視したのは、
・ 最短距離で医学部合格を目指せる参考書であること
の2点です。
単なる体験談ではなく、検証された参考書
当ブログ筆者が運営する医学部予備校では、オリジナルテキスト等は使用せず、すべて市販の参考書を使用しています。
毎年、医学部に合格した卒業生のヒアリングとデータ分析を行い、使用する参考書を調整し、医学部受験に最も適した参考書を選定しました。
ブログや書籍の体験談で紹介される参考書とは異なり、「この問題集を使うことで医学部に合格できる」と検証された参考書となります。
実際、下記参考書を使用することで、毎年多くの生徒が医学部に進学しています。
医学部に合格するための問題集≠各科目を極めるための問題集
医学部受験生によくある誤解としては、
「医学部受験は難関だから、各科目を極めるための問題集をこなす必要がある」
というものがあります。
しかし、医学部受験で大事なのは各科目を極めることではありません。
医学部に合格するためには、科目間のバランスを取って学習し、まずは全教科の基礎を抜けなく習得することが大切となります。
*こちらの記事で詳しく解説しています。
各科目を極めようとした結果、失敗してしまう医学部受験生は本当に多い印象です。
特によくあるのは、
・各科目を極めようとしたら時間が足りず、全教科中途半端になってしまった。受験本番まで苦手科目や苦手分野が克服できなかった。
・基礎力がない状態で応用問題集に入ったことで上滑りを起こしてしまい、勉強したのに成績が伸びなかった。
というものです。
医学部に合格するための参考書
「医学部に合格するための参考書」とは、「医学部合格に必要な基礎力を、最短距離で身につけることができる参考書」です。
医学部受験の大きな特徴は、科目数が多く出題範囲が膨大であるということです。
1科目あたりにかける時間は限られているため、できる限り最短距離で効果を出せる問題集選びが重要となります。
多く寄せられる質問に、
というものがあります。
たしかに、青チャートやFocus Goldは網羅性に優れ、問題集としての完成度は高いです。
しかし、その分問題数が非常に多いという特徴があり、習得には時間がかかります。
これまでの指導経験や当塾の卒業生のデータから、数学1科目に多くの時間を割くよりも、最短距離で基礎力をつけ、他の科目にかける時間を増やした方が合格可能性が高いと分かっています。
基礎問題精講は問題数が多くないため網羅性に不安を感じるかもしれませんが、過去の生徒様のデータから、医学部合格に必要な基礎力を十分につけることが可能だと明らかになっています。
上滑りは絶対にNG
基礎力が足りない状態で応用問題集に入ると上滑りを起こします。
上滑りをしていると、どれだけ勉強しても成績は伸びなくなるので絶対に避けましょう。
「基礎ができていないのに焦って応用問題集に手を出してしまう」という失敗は本当によくあります。
(当塾の卒業生に前年度失敗した原因を分析してもらったところ、ほとんどの人が上滑りをしていたことを挙げます。)
上滑りを防ぐためにも、
という順番で勉強するのが大切です。
そもそも、全教科基礎を徹底的に習得することで医学部に合格することが可能です。
意外に思われるかもしれませんが、当塾の卒業生には全教科基礎問題集のみの使用で医学部に合格された方が数多く存在します。
まずは全教科で基礎力をつけることを目標として勉強しましょう。
医学部予備校ACE Academyで使用する参考書
当塾で使用する参考書一覧です。
こちらに記載した問題集の中から、生徒様の状況から最適なものを課題として出します。どこまで習得するかは人によって異なっており、必ずしも全問題集をこなす必要はありません。
*ページ下部に同じ参考書を使用して医学部に合格した卒業生の体験記一覧を記載しています。
合格体験記に各生徒の使用した参考書も記載していますのでそちらもご参考ください。
数学
(やさしい高校数学)
基礎問題精講1A,2B,3
合格る(うかる)計算
標準問題精講
英語
DUO3.0
チャート式 基礎からの新々総合英語
ネクステージ
全解説頻出英文法・語法問題1000
速読英単語(必修編)
基礎英文問題精講
リンガメタリカ
基礎英作文問題精講
化学
宇宙一わかりやすい化学
化学チャート式 新化学
エクセル化学総合版
物理
宇宙一わかりやすい物理
体系物理
生物
大森徹の最強講義117講
エクセル生物総合版
各参考書の使い方や卒業生のレビュー
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重要なのは問題集の取り組み方
上記の通り、こちらに掲載されている参考書は医学部に合格できると検証された参考書です。
しかし、ここで考えていただきたいのは、
問題集を使う際、「何を使うか」はもちろん重要でありますが、それ以上に「どう使うか」が重要であり、成績の伸びに影響します。
同じ参考書を使っていても、医学部に合格できる人とできない人が出てしまうのは、問題集の取り組み方に大きな差があるからです。
取り組み方のダメな例
①問題集を繰り返し解かない
問題集を1-2周して次にいく、という人は少なくないのですが、成績を伸ばすためには1冊の問題集を繰り返し解くことが大切です。
繰り返すことで暗記は定着し、試験本番自力で解けるようになります。目安として、どの問題集も最低3周以上は繰り返すようにしましょう。
習得が中途半端な状態で次の問題集(特に応用問題集)に進んでしまうのはデメリットしかありません。
まずは基礎問題集を繰り返し解き、基礎を固めることを優先しましょう。
②問題集の答えを丸暗記している
問題集を繰り返すこと自体はOKなのですが、答えの丸暗記になっている場合は要注意です。
例えば、ある問題集を何十回も繰り返し、理解していないまま答えをそのまま丸暗記してしまったとします。
このような取り組み方では、模試や試験本番、問題集からほんの少しでも形を変えて出題がなされると手が出なくなってしまいます。
もちろん暗記は重要ですが、理解を伴った上で問題集を習得することが大切となります。
成績を伸ばす問題集の取り組み方とは?
まずは、問題集をつまみ食いするのではなく、1冊の問題集を繰り返し解くことが大切です。
様々な問題集に手を出してすべて中途半端になるのではなく、1冊を完璧にしてから次に進みましょう。
問題集を進める時は、講義型参考書を併用し、理解を伴った上で演習しましょう。
以上は基本としておさえた上で、さらに問題集の取り組み方を工夫していくことが大切です。
例えば、
・公式暗記で問題を解くのではなく、本質を理解した上で公式を使う
・「なぜそう解くのか?」と聞かれても人に説明できるまで習得している
・定義は1問1答形式ではなく、記述で説明できるまで正確に暗記している
等です。
問題集の取り組み方を改善することで、理解を深め、暗記を徹底することができ、結果的に成績を伸ばすことが可能になります。
当塾では、生徒個別で使用する問題集を課題とするだけではなく、問題集の取り組み方についての指導に力を入れています。
当塾の卒業生講師も多数在籍しており、同じ問題集を使って医学部に合格した先輩に、取り組み方を相談することも可能です。